2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

理科室アンソロジー(補遺)…放課後の理科室

●谷内六郎作 「新潮」 1977年10月13日号 表紙絵 (『谷内六郎コレクション120』、横須賀美術館、2007より) 私の大好きな画家、谷内六郎さん(1921-1981)が理科室を描いているのを見つけました。 以下は、作者自身のノート。 ■ □ ■ 放課後、一度家に帰った…

傷心の宵

(↑心象風景) サザビーズやクリスティーズのような世界に限らず、ささやかなネットオークションにも悲喜劇はつきもので、オークション参加者には、皆それぞれのドラマがあることでしょう。 ◆ ◆ ◆ 何日も前から心の準備をして臨んだ最終日。必勝を期して、ぎ…

ドレイパーもの…雑誌挿絵より

昨夜は不覚をとって寝てしまいました。 ★ ★ ★ さて、同じネタで話をひっぱりますが、今日もドレイパーものの続きです。 写真はドレイパーが使ったメイン機材の版画(部分)。「1881年の彗星を撮影をしているヘンリー・ドレイパー教授。ニューヨーク、ヘイス…

ドレイパーもの…望遠鏡(2)

↑昨日の写真の一部拡大 (昨日のつづき) ★「この架台は、おそらく日食観測の遠征の際…使われたものではないでしょうか。ドレイパーは、コロラドで日食観測をした際に健康を害し、それが元で亡くなりました。うろ覚えですが、彼は確か南北カロライナ州への日…

ドレイパーもの…望遠鏡

変形手札版と言うのでしょうか、10.5cm×6.3cmの縦長の写真。 錘式のクロックドライブを備えた古風な赤道義に、2台の屈折望遠鏡が載っています。口径は10~15cm程度でしょうか。左側の望遠鏡の接眼部がちょっと変わっています。 売り手の方は「ドレイ…

『稲垣足穂の世界』…リニューアル

(↑野又 穫 「Perspective-21」 2001年、本書より) 今年の初め、雑誌『太陽』の足穂特集号を取り上げましたが(http://mononoke.asablo.jp/blog/2007/01/14/1112183)、その新版が出ました。 ★『稲垣足穂の世界 ― タルホスコープ』 種村季弘・荒俣宏・あが…

ドレイパーもの…夫人の肖像

今回 【ドレイパー関連一括】 として購入した中には、いろいろな物が含まれるのですが、上の写真はドレイパー夫人を描いたリトグラフカード(11 x 16.7 cm)と自署。 サインの方は、手紙の一部を切り取ったとおぼしき小紙片に書かれています。 リトグラフに…

ヘンリー・ドレイパーのサイン入り写真

ちょっと目先の変わったものを載せます。 ☆ ☆ ☆ ☆ 写真術を天文学に応用し、分光学と写真測光のパイオニアとして、恒星分類学の基礎を築いた偉大な天文家、ヘンリー・ドレイパー(Henry Draper 1837-1882)。 そのドレイパーのサインが入った、古いキャビネ…

星座のトランプ

The History of Astronomy Discussion Group、略称 HASTRO-L というメーリングリストがあって、これまでも何回かネタを貰いましたが、その新着情報です。 ★ ☆ ★ イギリスの天文学者、ジョセフ・モクソン(Joseph Moxon、1627-1691)が、1676年に星座をテーマ…

『植物標本集ならびに植生の記載』(4)

スミレの一種。和名不明ですが、学名 Viola pubescens、一般名は Yellow Violet と記載されています。ちょうど今の季節、1903年4月23日に採集されたもの。 手元の「本」には、こうした標本が全部で52種類含まれています。

『植物標本集ならびに植生の記載』(3)

標本のサンプルを2つ載せておきます。 写真は、昨日載せたナズナの標本。 この本は「本」と言いながら、二つ折りの紙を束ねて、それを秩(ポートフォリオ)で挟んだ体裁になっており、標本はその二つ折りの内側に貼付されています。そして、各葉の表紙に当…

『植物標本集ならびに植生の記載』(2)

標本の記載を見ると、私の手元にあるのは、すべて1903~04年に同地(オハイオ)で採集されたものです。 □ □ □ □ □ 写真は、標本ラベルに該当する “Plant Description” のページ。 筆記体で読みにくいのですが、 ・採集日 1903年5月4日 ・科 アブラナ科 ・種…

『植物標本集ならびに植生の記載』(1)

●Harbarium and Plant Descriptions Nelson, Edward T. Allyn and Bacon, Boston, 1895 これは植物標本製作のための、一種のワークブック。最初に植物採集と標本作りの心得が書かれていて、あとの空白ページを自らのコレクションで埋めていくという趣向です…

植物標本の魅力

(↑小学館『採集と標本の図鑑』、昭和45年・改訂第20版、表紙より) 季節も良くなってきたので、天文を離れ、しばし植物の話を続けます。 ◇ ◆ ◇ ◆ 植物標本というのは実にはかなげなものですね。軽くて、薄くて、大層もろいです。鉱物標本も、だんだん深みに…

胴乱

デロールで話を続けます。 実は、デロールから最初に届いたのが、この品でした。植物採集用の胴乱(どうらん)です。野外で採集した植物を一時的に入れておくための金属缶。 長さは40センチほどで、肩に掛けるように紐がついています。深緑の色合いと、ア…

帰還しました

能登から戻りました。 今回は能登半島地震の被災地支援という責務を帯びての出張で、いろいろ学ぶことの多い1週間でした。 事柄の性質上、天文とは縁の薄い時間を過ごしたのですが、宿舎の風呂場から見上げた、やけにくっきりとした日本海上の北斗七星、そし…

ありがとう、デロール

「届かない!足りない!汚い!」と、デロールの商売にいろいろ文句をつけましたが、昨日、何の前触れもなしに、不着だったポスターが再度送られてきました。 まあ、考えてみれば当然の処置で、感激する謂われはないんですが、あきらめていただけにとても嬉し…

アインシュタイン塔 Einsteinturm

一見してギョッとする建物。 天文熱に浮かされたムーミン一家でも住んでいそうな塔ですが、居住用ではなく、純然たる研究施設です。 ポツダムにある、アインシュタイン塔(1924年竣工)。 ドイツ表現主義建築の代表作と目され、ウィキペディアでも項目立てさ…

ランカスター天文台(2)

昨日はキーボードを前にしても、こっくりこっくりするほど眠かったです。 不慣れな職場での疲労と緊張が少したまっているようです。 △ ▲ △ さて、手元にもう1枚、一昨日のとどうやら同じ場所を写したらしい絵葉書があります。こちらは、"The Observatory, L…

ランカスター天文台

"Telescope in Lancaster Observatory" という説明書きが下の方に見えます。 廃絶した小天文台の歴史というのは調べにくいものの1つで、この天文台も、ネットではなかなかヒットしません。 そこで、1902年にスミソニアン研究所(米)が出した List of Obser…

ハーシェル協会のことなど

(↑ウィリアム・ハーシェルによる銀河系のモデル) 今日は日本ハーシェル協会のHP更新を少しだけして眠りにつきます。 そういえば、以前「現在入会無料!」と協会の宣伝に努めましたが、事務局の方針で今年度も会費は3,000円で据え置きと決まりました。訂…

ガリレオと天文趣味…ニコルソン著 『科学と想像力』

ガリレオの『星界の報告』 (1610) を画期として始まった、天文趣味の歴史。 ガリレオの直接的影響がいかに急速に、かつ広くヨーロッパ世界に及んだかは、マージョリー・ホープ・ニコルソン女史の『科学と想像力』(Science and Imagination, 1956 [第2刷19…

お知らせ

年度が替わり、職場の異動がありました。(3月中には分っていたことですが。) 今日から新しい部署での仕事です。慣れないこともあって、しばらくはオタオタしそうです。 ここしばらくは、記事が間遠になるかもしれません。 今日もちょっと飲酒したので、記…

ホグワーツの情景…魔術と科学

ガリレオも、デロールも、話の途中ですが、またまた寄り道です。 昨晩、テレビで「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の映画を、子どもと見ました。昨夜は時ならぬ春の嵐。わが家の上空には何度も稲光がして、雷鳴がとどろいたのですが、そんな中で見た、…