2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

つくばで目にしたもの…銀河の三角標

日本ハーシェル協会の年会と、それに続く「夜会」が行われたのは、つくば市でした。私にとっては、初めてのつくば訪問です。「科学のまち」だけあって、いろいろ見所も多いわけですが、そんな中「おお!」と思ったのは下のものでした。 国土地理院「地図と測…

星の夜会へ

明日は日本ハーシェル協会の年会。 そして夜には、いっぷう変わった星の集いが催されます。 気分はちょうど上の絵葉書のようなイメージ。 ★ 白いパレスを照らすガス燈の明かり。 その下に佇む黒服の男たち。 上空には満天の星と、2本の尾を曳いた大彗星。 森…

天体嗜好症患者は木枯らしと共につどう

「天体嗜好症」という一種の病には、「ウラノイア Uranoia」という英名が付いています。もちろんいずれも足穂の造語です。“そういえば、これについては前にも書いたぞ…”と思って探したら、以下の記事でした。■タルホの匣…第8夜、彗星と土星 http://mononoke…

求ム、『天体嗜好症』…タルホからの便り

(一昨日のつづき)足穂がなぜ『天体嗜好症』を捧げられて喜ぶかと言えば、彼自身、それを必要とした時期があるからです。 ★手元に1枚の葉書があります。 「先日はおたよりありがたう。忘年会といへば、佐々木氏もこられるのでせうか、まことに勝手なおねが…

足穂忌によせて…『天体嗜好症』

今日、10月25日は足穂忌。彼が1977年に没してから33年、3分の1世紀が過ぎました。今宵は仏前に『天体嗜好症』の初版(1928)を供えることにします。 ★足穂の初期作品集といえば、まず『一千一秒物語』(1923)。それから『鼻眼鏡』(1925)、『星を売る店』…

飛行機がいっぱい

明日は稲垣足穂の命日なので、それっぽい記事を書く予定です。今日はその前夜祭として、飛行機の話。 (この話、あまり天文とは関係ありません。でもちょっと前まで、飛行機は理科趣味とかぶる話題でした。だからこそ、科学博物館でも、飛行機の展示が大々的…

天文せる乙女の横顔

芸術の秋。 まあ、創作行為に季節は関係ないと思いますが、「芸術の秋」と言った場合には、たぶん芸術を享受する側の心持ちを表現しているのでしょう。「食欲の秋」、「読書の秋」と並んで、冬を控えた今の季節、人間の肉体と精神は、頻りに滋養のあるものを…

お知らせ

もろもろ仕事のため、記事の方は2,3日お休みします。

ブログの区画整理

これまであってもよかったのに、なかったもの。そして、ぜひ欲しいと思っていたもの。 それは、太陽とか、月とかの、天体別の記事カテゴリーです。 過去に遡って分類し直すのが面倒くさくて、これまで手を付けなかったのですが、昨日思い立って、パパッとや…

科博の形は飛行機の形? 続・アンサー編

とりあえず近所の図書館にあった「東京朝日新聞」を見てみました。しかし、空振りでした。博物館の外形に触れている記事は皆無。「よく分からん」という結論はそのままです。(なんだかアンサー編になってませんね。やはり頼みの綱は『子供の科学』か…) ★見…

科博の形は飛行機の形? アンサー編

「科博の旧本館(現・日本館)は、上から見ると飛行機の形をしている。これは偶然か、それとも意図的なデザインか?」先日の記事(10月4日)では、科博の基本構造、すなわち中央にエントランスホールを設け、左右に翼状に陳列室を張り出した平面プランは、昭…

『みづいろ』 の世界

昨日の「国立科学博物館」が収められた詩集、小林健二氏の『みづいろ』。せっかくの機会なので、その繊細な表情を、もうちょっとだけ載せておきます。《リシウム鉱》と題された詩。柔らかな紙のテクスチャーと、銀水色の活版印刷が美しい。奥付に貼られた著…

遠く遥かな世界へ…小林健二氏の「国立科学博物館」を読む

(昨日の続き)この詩が詠っているのは、前述のとおり、1967年7月のある日の思い出です。この日、2人の小学生が都電に乗って、上野を目指すところから詩は始まります。家から歩いて一分。『泉岳寺前』の停留所から乗る都電は一号線。約一時間で目の前には素…

青く透明な <国立科学博物館>

3連休も何だかバタバタしているうちに終わりそうです。 澄んだ秋空に、高く高く雲が浮んでいるというのに。 俗塵にまみれて過ごすのが勿体ないとは思うのですが、なかなか思うに任せません。 ★ 上野の科博といえば思い出すのが、小林健二氏の詩集 『みづいろ…

科博へ(5)…続々・館内ひとめぐり

趣を変えて、機械モノを見に行きます。1階の半分を占めた理工学展示室より、「小型風洞と蒸気タービン」。当時の科博の展示構成は、3階が動物学、2階が植物学、1階の半分が地学で、残り半分が理工学でした(10月4日の平面図参照)。で、その理工学の展示で…

科博へ(4)…続・館内ひとめぐり

科博のつづき。次の部屋は、博物館らしく骨の集団です。 キャプションには「動物学部骨格室の一部」とあって、「骨部屋」はそれだけで独立していたことが分かります。一昨日の記事に載せた当時の館内平面図を見ると、動物展示室は2階にあるのに、骨格陳列室…

「抱影」の誕生

科博の話題からそれますが、一昨日の日曜、家でゴソゴソ調べていたことは、「飛行機の形をした科博の謎」の他に、実はもう1つあって(←つくづくヒマですね)、そちらもついでにメモしておきます。 ★ 日曜の朝、新聞を開いたら、でかでかと「抱影」の文字が…

科博の形は飛行機の形?

上野の科博は上から見ると飛行機の形をしている。これは意図的なものか?それとも偶然か?…コメント欄でそんなことを書きました。昨日、日本建築学会(編)の『建築設計資料集成4』(丸善、1965)を見ていて、現時点では「偶然説」に傾きつつあるので、その…

科博へ(3)…館内ひとめぐり

さて、満を持して科学博物館の中へ入ります。上は「地学部陳列室」の内部。一見して、ディスプレイの作法が、今の科博とは大きく違うことに気付きます。どの部屋も、基本は四角い展示ケースをフロアーに並べて、そこに標本や模型や写真をチマチマと飾ってい…

科博へ(2)…帝都を睥睨せる博物の館

上から見ると飛行機の形をしている本館を、実際に飛行機から見たところ。葉を落とした木々が目立つので、季節は冬から早春にかけてでしょうか。この絵葉書セットに写っているのは、昭和一ケタの科博の姿だと思いますが、科博周辺の光景を見ると、昭和初年の…