2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

卓上の住人

一昨日の絵のついでに、身の回りのモノにカメラを向けてみました。 写真は最近のデスク周りの様子。 真中でいばっている黒い円盤は、電気スタンドの台座です。 モノは増えるばかりで、一向に減ることがないので、以前記事に載せたモノたち―ゆっくり回るラジ…

青い闇。一瞬の輝き。

(↑額縁のガラス越しに撮ったので、私自身の影が写り込んでいます) 19世紀後半のフランスの天文書の挿絵。 絵師と版画職人の分業で刷られた、美しい石版画です(印刷面のサイズは約 10.5×17.5センチ)。 これ1枚バラで売っていたので、元の書名は残念ながら…

銀河鉄道いまだ発車せず。

(↑こういうワインがあるらしい) Google のロゴが、今日は銀河鉄道になっていますね。 8月27日は賢治の誕生日。存命ならばロウソクが113本立ちます。 たかが Google のロゴ一つで記事を左右されるのも癪ですが、他ならぬ銀河鉄道ですから、ここは喜んで乗せ…

ガリレオ vs. マリウス

列をなして空中を飛行する本? ★ 今日、8月25日の Google のロゴは、ガリレオ望遠鏡。 今から400年前の今日、彼の望遠鏡が誕生したから―というのがその理由ですが、実際には望遠鏡はもうちょっと前に完成していて、8月25日はヴェネチア共和国のお偉方にそれ…

ケーニヒシュトゥール天文台

今日届いた絵葉書です。 周囲に余白があるので、一見1930年代に流行した「ホワイトボーダー」タイプの絵葉書のように見えますが、ホワイトボーダーのようなツルツルの印画紙ではなくて、マットな質感の紙に印刷されています。おそらくコロタイプ印刷や、それ…

世界のヴンダーショップ(4)

(↑http://www.flickr.com/photos/bip/440533140/in/photostream/より) 天文ネタで書きたいことは多々あるのですが、時いまだ至らず、もう少し天文以外の話題を続けます。 ★ 先日、おやつさんにコメント欄で新たな博物系ショップを教えていただきました。 …

襲い来るクラゲたち

さらにしつこくクラゲのカードを載せます。 これまたリービッヒ・カードの一種(表示はオランダ語)。 前回のシリーズからおよそ30年が経過した、1930年代に出た品で、本来はこれも6枚1セットだったと思いますが、今手元にあるのは上の4枚だけです。 文化の…

メデューサ姉妹の肖像

20世紀初頭に出た、リービッヒの<クラゲ・シリーズ>全6枚。 やさしい浅緑の色合いが特徴的な、古風な味わいのあるクロモカードです。 色合いは涼しげですが、絵としては涼しげを通り越して納涼向きというか、奇々怪々。 ★ ところで昨日のクラゲ。あれはど…

海中のメデューサ

これもリービッヒ・カード(1908年頃)。 一応クラゲの絵ですが、何だか透明感ゼロ…というより、むしろ毒々しいまでの色彩で、世のクラゲ好きの人にとっては、大いに嘆かわしい描写ではないでしょうか。 クラゲは、フランス語でメデューサ。 その名の通り、…

雲の記憶(2)

アルプスを越えていく積雲(Cumulus)。 白い雲と青い空がぽかーんと広がる夏の日。

雲の記憶(1)

刈入れが終わった麦畑。 その上空にむくむくと湧き上がる積乱雲(Cumulo-nimbus)。 ひと雨くる予兆。 1920年代のリービッヒ・カードより(サイズは約 7×11cm)。 ★ クロモ・カードの一種に「リービッヒ・カード」と呼ばれるものがあります。 食品メーカーの…

おまけ:スキャナーの使い道

昨夜は激しい雷雨。 そして今朝は透明な光が満ちた、涼しい色の空。 蝉たちは沈黙し、こおろぎだけが鳴いている静かな朝でした。 こうして季節はゆっくりと移っていきますね。 (でも朝食の頃には、蝉もしっかり鳴きだしました。) ★ さて余談ですが、前の記…

図鑑細見…カラー図版のはなし(3)

(つづき) さて、問題のフランスの甲虫図鑑。これはちょっと微妙です。 線刻と色版の2本立てという点ではクロモっぽいですが(そのため図がシャープな印象です)、色版は明らかに一種の網点ですね。でも、いわゆる3色分解ではなくて、クロモの点刻表現がさ…

図鑑細見…カラー図版のはなし(2)

(前のつづき) こちらは、多色石版画(クロモリトグラフ)の図版例。 1908年にイギリスで出た甲虫ハンドブックの挿絵拡大です。 当時はクロモと網点印刷の端境期ですが、当時の網点は肉眼でもすぐに分かるぐらい、かなり目が粗かったので、今見ると非常に粗…

図鑑細見…カラー図版のはなし(1)

** コメントの制限を試行的に外します。** 昨日の昆虫図鑑ですが、著者不明の上、出版年がどこにも書かれていません。古書業者によっては、1940~50年の本と見る人もいるし、1960年代と見る人もいるしで、まあ20世紀中葉と言えば間違いないと思いますが、書…

甲虫五色経

■著者不明 Petit Atlas des Coléoptères(全2巻) (『甲虫類小アトラス』) N. Boubée et Cie, Paris, 1950頃? 約19×13㎝ フランスで出た可愛い甲虫図鑑。 お経のような折本仕立てになっていて、広げるとなかなか壮観。 毎年夏になると、各地で虫供養という…

整理三昧…モノと暮らす日常

さて、休日と言えば片づけ。 昨日今日は、またぞろ部屋の整理に追われ、汗みずくになって働いていました。 物が届くたびに狂気のように部屋を片づけねばならず、このままでは本当に狂いそうです。 今回はいつもの片づけに加えて、気になっていた地震対策にも…

油蝉の‘聞きなし’

(↑加藤正世の昆虫図鑑。外箱にあいた穴から表紙の一部が見える凝ったデザイン) 暑いですね。 蝉の声も盛んです。 ところで、今朝布団の中で蝉の声を聞いていて思ったんですが、例の茶色いアブラゼミ。あれは一体何て鳴いてるんでしょうか。 ミンミンゼミな…

泡箱のはなし(2)

(前の記事のつづき) 泡箱写真の拡大。素粒子が描いたアート。 ところで、この絹糸のように細い泡の筋。細いとは言っても目に見えるのですから、元の粒子と比べれば、信じがたいほどの大きさを持っているはずで、おそらくは1千億倍以上のオーダーにはなるで…

小さな泡。泡。泡。泡。泡泡泡。。。。…泡箱のはなし(1)

私の住む地方でもようやく梅雨が明けました。 長いこと待たれた日射しですが、実際に降り注ぐとなかなかに暑いです。 それを見越してのことか、先日、某氏から涼しげな栞が送られてきました。 この栞の元が何だかお分かりでしょうか。 この透明感あふれる栞…

Library at the End of the World

(窓からは水平線だけが見える Michele Oka Doner氏の書斎。Ellis et al., AT HOME WITH BOOKS, Potter, 1995より) 私が時おり秘かに訪問しているサイト(たぶん先方はご存知ないでしょう)に、ろすちゃさん&プロ・ビーラーさんの「世界の果ての図書館」と…

天文趣味を作った人、山本一清(8)

ガラクマさんより、また新たな資料をご紹介いただきました(ありがとうございました)。 現・小川天文台(http://www.bekkoame.ne.jp/~masa-ki/ogawa_tenmondai/index.html)の前身、<斐太彦天文処>が、昭和56年頃に発行した冊子「星と人」が、山本一清の…

天文趣味を作った人、山本一清(7)

(8月2日画像追加。山本一清 『星につながる人々』‐大正15、警世社‐巻末広告より。) 1920年に結成された天文同好会は、その後、東亜天文協会(Oriental Astronomical Association)と名を改め、山本自身が著した『天文学辞典』(1933)の記述によれば、その…